「~される」という受身文は介詞(前置詞)の
「被 bèi」「让 ràng」「叫 jiào」などを用いて作ります。
「~れる、~られる」というように受け身を表現する文では、
介詞の「被 bèi」
「让 ràng」「叫 jiào」
をよく用います。
「被 bèi」「让 ràng」「叫 jiào」
を用いる受け身文のことを、
「被 bèi」構文ともいいます。
「让 ràng」「叫 jiào」は「被 bèi」 よりも話し言葉で多く用いられます。
「被 bèi/让 ràng/叫 jiào」 を用いる受身文
●主語+被 bèi/让 ràng/叫 jiào
+人・もの+動詞
(される側) (する側)
wǒ de zìxíngchē bèi tā qí zǒu le
我 的 自行车 被 他 骑 走 了。
私の自転車は彼に乗って行かれた。
tā jiào lǎoshī pīpíng guo
他 叫 老师 批评 过。
彼は先生に叱られたことがあります。
dàngāo ràng jiějie chīwán le
蛋糕 让 姐姐 吃完 了。
ケーキは姉に食べられてしまいました。
「被 bèi」構文は、基本的に「よくないことをされる」というような意味で使われます。
また動詞は単独で述語を形成できません。
一般的に動詞の後に結果を示す何らかの要素
[結果補語・了など]を伴います。
(否定の)副詞と能願動詞(助動詞)は介詞の前に置きます。
wǒ méiyou bèi māma dǎ guò
我 没有 被 妈妈 打 过。 私は母にぶたれたことはない。
介詞「被 bèi」を用いる分では、する側が一般的な「人々」であったり、
特に示す必要がない場合は、する人は省略して「被 bèi」
の後に直接動詞を持ってきてもかまいません。
ただし、「让 ràng」「叫 jiào」の文では省略できません。
zhè běn shū bèi rén jiè zǒu le
这本书 被 (人)借 走 了。
この本は借り出された。
主語が動作・行為の及ぶ対象であるとき、
「被 bèi」「让 ràng」「叫 jiào」
を用いなくても受け身文になります。
このような文を「意味上の受身文」といいます。
yīfu xǐ hǎo le
衣服 洗 好 了。 服は洗濯しました。
yīfu bèi wǒ xǐ hǎo le
× 衣服 被 我 洗 好 了。
「服は私によって洗濯された」とはいいません。