アスペクトとは日本語では相といい、現在・過去・未来というような動作の状態を
表すことをいいます。
中国語には時制がなく、動詞が語形変化することはないので、
アスペクトを表すときには、動詞の前後に相を示す語をつけます。
進行を表す「~しているところです」
「~しているところです」というような進行を表すには、述語動詞の前に副詞の
「正zhèng」「在zài」「正在zhèngzài」を置き、文末に語気助詞「呢ne」をつけます。
ただし、文末の「呢ne」は省略してもかまいません。
■肯定文
●主語+正/在/正在+動詞+(目的語)+(呢)
tāmen zhèng chī fàn ne
他们 正 吃 饭 呢。 彼らはご飯を食べているところです。
■否定文
否定文では「没有 méiyou」を述語動詞の前に置きます。
そして、「正/在/正在~呢」は消えます。
●主語+没有+動詞+(目的語)
wǒ méiyou kàn diànshì
我 没有 看 电视。 私はテレビを見ていません。
■疑問文
疑問文は文末に「吗ma」をつけます。
●主語+正/在/正在+動詞+(目的語)+吗?
nǐ zhèngzài xiě xìn ma
你 正在 写 信 吗? あなたは手紙を書いているところ?
持続を表す「~している/ある」
「お母さんはご飯を作っている」というように、動作そのものが持続している状況と、
「ドアが開いている」というように、ある動作の結果がそのまま残存している状況を表す時は
動詞の後に助詞「着zhe」をつけます。
文末にしばしば「呢ne」がつきます。
■肯定文
●主語+動詞+着zhe+(目的語)
māma zuò zhe fàn ne
妈妈 做 着 饭 呢。 お母さんはごはんを作っています。
mén kāi zhe ne
门 开 着 呢。 ドアが開いている。
■否定文
●主語+没(有)+動詞+着zhe+(目的語)
動詞の前に没または没有を置きます。
(1)のように動詞が持続している状況の場合は「着zhe」が消えて、
(2)のように動作の結果が残存している状況の場合は「着zhe」が残ります。
(1)māma méiyou zuò fàn
妈妈 没(有 )做 饭。 お母さんはご飯を作っていません。
(2)mén méiyou kāi zhe
门 没(有) 开 着。 ドアは開いていません。
■疑問文
文末に「吗」をつける形か、動詞+着+没有の形のどちらかを使います。
●主語+動詞+着zhe+(目的語)+(呢)+吗?
chuānghu kāi zhe ne ma
窗户 开 着 呢 吗? 窓は開いてますか?
●主語+動詞+着zhe+(目的語)+没有 ?
chuānghu kāi zhe méiyou
窗户 开 着 没有? 窓は開いてますか?