形容詞を述語として使い、人や物事の状態、性質を示す文を「形容詞述語文」といいます。
■肯定文
●主語+很(程度を示す副詞)+形容詞
肯定文では、普通「很 hěn(とても)など程度を示す副詞」を形容詞の前に置きます。
副詞をつけない文だと「Aは~だけれど・・・(Bは~ではない)」比較対照の意味を含む文になります。
ジン ティェン ヘン ルェ゛ァ
jīntiān hěn rè
今天 很 热。 今日は熱いです。
この場合の”很”は語調を整えるために付け加えているだけで、
程度を表す意味はありません。
日本訳では訳さないのが普通です。
<程度副詞をつけない文>
ニュ ドゥォ ナン シャオ
nǚ duō nán shǎo
女 多 , 男 少。 女は多いが、男は少ない。
■否定文
●主語+不+形容詞
否定文をつくるには、否定の副詞「不」を形容詞の前に置きます。
普通の否定文の場合は「很」をつけません。
ウォ デェ゛ァ ジャ ブー ダー
wǒ de jiā bú dà
我的家不大。 私の家は大きくない。
■部分否定と全部否定
程度の副詞「很」の前に否定の副詞「不」をつけると
「それほど~ではない」という意味の部分否定になります。
逆に「很」の後に「不」をつけると「まったく~ない」
という意味の全部否定になります。
不を置く位置で意味が違ってきます。
●不+很「それほど~ではない」
ヂェ゛ァ ベン シュ ブー ヘン ハオ
zhè běn shū bù hěn hǎo
这 本 书 不 很 好 この本はそれほどよくない。
●很+不「まったく~ない」
ヂェ゛ァ ベン シュ ヘン ブー ハオ
zhè běn shū hěn bù hǎo
这 本 书 很 不 好 この本はまったくよくない。
■疑問文
文末に「吗」を置く方法と肯定形と否定形を並べる反復疑問文があります。
疑問文の場合も「很」はつけません。
「很」をつけると「とても」という意味が含まれます。
ただし、反復疑問文では「很」をつけることはできません。
「很」をつける場合は文末に「吗」を置く疑問文を使わなければなりません。
●主語+形容詞+吗?
ニー ハオ マー
nǐ hǎo ma
你 好 吗? 元気ですか?
●主語+形容詞+不+形容詞?
ニー ハオ ブー ハオ
nǐ hǎo bù hǎo
你 好 不 好? 元気ですか?