過去において「~したことがある」という経験のアスペクトと 「もうまもなく~する」という将来の状態を表す将然のアスペクトがあります。
経験を表す「~したことがある」
■肯定文
過去の動作・行為を表わすには動詞の後に経験のアスペクトの助詞「过guo」をつけます。
経験のアスペクトの肯定では動詞の前によく副詞の
「曾经céng jīng」(以前、かつて)が使われます。
●主語+動詞+过guo+(目的語)
wǒ céng jīng qù guo zhōng guó
我 曾 经 去 过 中 国。
私はかつて中国に行ったことがあります。
■否定文
否定文では没または没有 を使います。
「过」はつけたままで、消えません。
否定文では副詞「从来cóng lái」(これまで、かつて)がよく使われます。
「曾经」「从来」とも同じような意味でも肯定と否定で用いる副詞は違います。
●主語+没(有)+動詞+过+(目的語)
wǒ cónglái méiyou chī guo fǎguócài
我 从来 没有 吃 过 法国菜。
私はこれまでフランス料理を食べたことがありません。
■疑問文
文末に「吗」を置く形と反復疑問文の形があります。
反復疑問文の場合は、文末に「没有」を置く形と
肯定形「動詞+过」否定形「没+動詞+过」を並べる形があります。
並べる形の肯定の「过」は省略されることがあります。
●主語+動詞+过+(目的語)+吗?
wǒ jiàn guo nǐ ma
我 见 过 你 吗? 私はあなたに会ったことがありません。
●主語+動詞+过+(目的語)+没有?
wǒ jiàn guo nǐ méiyou
我 见 过 你 没有?
●主語+動詞+(过)+没+動詞+过+(目的語)?
wǒ jiànguo méijiànguo nǐ
我 见过 没见过 你?
将来の状態を表す「もうすぐ~する」
「もうまもなく~する」というような将来の状態は要yào~了で表します。
要の前には副詞の
「快kuài」
「就jiù」
などがよく使われます。
●主語+要yào+動詞(フレーズ)+了
tā yào huí jiā le
他 要 回 家 了。 彼はもう間もなく帰ってくる。
●主語+快(要)+動詞(フレーズ)+了
快をつけて快要~了になると時間がより切迫した感じになります。
しかし、具体的な時間を表す語(下个月、明年)と組み合わせることはできません。
具体的な時間を表す語と組み合わせる場合は次に出てくる就要~了を使います。
wǒ kuàiyào dàxué bìyè le
我 快要 大学 毕业 了。
私はもうすぐ大学を卒業します。
●主語+就要+動詞(フレーズ)+了
具体的な時間を表す語と組み合わせる場合は就要~了を使います。
xiàgeyuè wǒ jiùyào dàxué bìyè le
下个月 我 就要 大学 毕业 了。
来月、私はもう卒業です。